202-12-18 西国33カ所霊場  第二十二番  総持寺

目次

大阪の総持寺(茨木市)

こちらは「西国三十三所」の第22番札所で、**「亀の恩返し」「包丁(料理)」**にまつわるユニークな話が有名です。

  • ご本尊が「亀」に乗っている? 昔、山蔭(やまかげ)という貴族が、漁師に捕まっていた亀を助けて逃がしてあげました。その後、山蔭が川に落ちてしまったとき、なんとその亀が現れて彼を背中に乗せて救ってくれたのです。その恩から、このお寺のご本尊(観音様)は亀の背中に乗った非常に珍しい姿をしています。
  • 「料理の神様」としての顔 開祖の山蔭は「料理の達人」としても有名で、魚に手を触れずに箸と包丁だけでさばく**「包丁式」**の家元とされています。そのため、今でも板前さんや料理関係者が「包丁塚」に参拝に来る、料理界の聖地のような場所です。

1. 山蔭流庖丁式(やまかげりゅうほうちょうしき)

  • 開催日: 毎年 4月18日(正午ごろから)
  • 内容: 烏帽子(えぼし)や直垂(ひたたれ)を身にまとった「庖丁士」が、雅楽が流れる中で、魚(鯉や鯛)をさばく儀式です。
  • 最大の特徴: 最大の見どころは、**「魚に一切手を触れない」**ことです。左手に「まな箸」、右手に「庖丁」を持ち、箸と包丁の先だけで鮮やかに生け造りを仕上げていきます。この無駄のない、舞のような所作は圧巻です。

2. なぜこの儀式が行われるのか?

この儀式は、総持寺を建てた**藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)**という人物が「料理の神様(庖丁道の祖)」として崇められていることに由来します。

  • 千日料理のエピソード: 山蔭は、総持寺の本尊(観音様)を彫る仏師のために、1000日間、毎日欠かさず異なる献立の料理を自ら作ってもてなしたと言われています。
  • 感謝と供養: この「至高のおもてなし」の精神が現代に受け継がれ、今では料理の腕の上達を願う板前さんや、使い古した包丁を供養する人たちの聖地となっています。

その他の主な年中行事

庖丁式以外にも、以下のような重要な行事があります。

  • 秘仏本尊御開扉(4月15日〜21日): 一年に一度だけ、普段は見ることができない**「亀に乗った千手観音」**(重要文化財)のお姿を直接拝むことができます。
  • きゅうり加持(7月): 夏の盛り、きゅうりに病気や災難を封じ込めて無病息災を祈る、古くからの法要です。
  • 修正会・牛王加持(1月1日〜3日): お正月に、額に「宝印」を押してもらい、一年間の健康を祈願する伝統的な行事です。

4月18日の「庖丁式」は、伝統芸能としても非常に見応えがあります。もし実際に見に行かれるなら、この日に合わせて訪れるのが一番のおすすめです。

亀の信仰

「一山の蝉一山の声となる」は、美濃真澄(みのますみ)という俳人の句で、夏の山に響き渡る無数の蝉の声が、まるで山全体を一つの大きな声のように響かせている情景を表しています。静寂の中に鳴く蝉の声が一体化し、山全体が鳴いているかのような印象を与える、スケール感のある夏の情景描写(俳句)

ボケ封じの霊場でもある

包丁塚

包丁が納められている。

ブログ管理人

・趣味:山登りやハイキング、バイク、旅。
・ガジュマル、ハイビスカスを育てる。
・体が動くうちに大自然を楽しむ。

目次